ノベルティとは？　名入れやグッズ選定についても解説します！

2024年3月6日

ノベルティの意味は？どんな効果が得られるの？
どんなノベルティを使ったら効果的？人気のあるノベルティは？

ノベルティの販売や製作を10年以上続けてきたエコラボジャパン（販促メッセ運営元）が、これらの疑問にお答えします！

ノベルティとは何か？

『ノベルティ』の定義は諸説ありますが、企業やお店が商品やサービスを宣伝するために、企業名やブランド名・ロゴ等を入れた「無料で配布するプレゼント」をノベルティと呼ぶことが多いです。

ノベルティの例

駅や街頭などでのポケットティッシュ配り（バラマキ）
展示会場などで渡される企業名もしくはロゴ入りのペンやバッグ、スマホグッズ
フェスなどのイベントでもらえる、無料のステッカーやバッジ

実際に「ノベルティ」をWikipediaで調べてみると、以下のような書き出しで紹介されています。

ノベルティ（novelty item）とは、「企業が自社や商品の宣伝を目的として、それらの名称を入れて無料配布する記念品」を指す。「ノベルティアイテム」「ノベルティグッズ」などとも言う。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3

また、新規顧客を獲得するためだけでなく、以下の目的ですでに商品やサービスを知っている方に配られることもあります。

リピーターに感謝の意を示し、よりファンを引き付ける。
ブランドの認知度を上げる。
- 企業名やロゴ入りノベルティを使ってもらうことで、その方の周りの人に認知されやすくなる。
新製品やサービスを宣伝する。
- ノベルティ配布を通じて新製品や新サービスの情報を伝える。

このように、ノベルティの目的は多岐に渡り、状況に応じて複数の効果を期待することもできます。

ノベルティ？ノベルティグッズ？ノベルティアイテム？

日本語としての「ノベルティ」には記念 “品” までの意味合いを含みます。

「ノベルティグッズ」や「ノベルティアイテム」ではグッズ/アイテム部分が被るのでは？と思われますが、現実ではいずれも同じ意味合いで使われおり、気にする必要はありません。

ノベルティとプレミアム

ノベルティは、基本的には「安価なプレゼント」として無償配布されますが、一般に流通していない（購入を前提としておらず、入手経路に制限がある）ことから、一部の方々にとっては「コレクターズアイテム」として非常に人気が高くなる場合もあります。

イベントの来場記念品や、特定の商品購入時の特典・付録などがその代表例です。

特に、芸能関連・ゲーム関連・放送業界・シネマ業界のノベルティは、芸能人やオリジナルキャラクターが印刷されたアイテムが多く、ファンにとっては大変価値が高くなります。

趣味性の高い、鉄道・航空・車等の業界で無料配布されるノベルティも、コレクターの間で伝説となることがあります。

期間や地域限定のコンサート・握手会・撮影会・試写会等に出向いたり、倍率の高い抽選に応募して当選する必要があったり、難度の高い条件をクリアしなければ入手できないアイテムは、後に大変なプレミアムが付くこともあります。

このように「無料で配布する」ノベルティには、お金を出せば買える販売用グッズとは異なった特性を持ち、企業価値のバロメーターにもなり得ます。

ノベルティのブランディング効果

販売促進を目的として販促品を利用される方の多くは、「物を配るついでに名前を覚えてもらう」というブランディング効果を高めるため、より宣伝効果の高いオリジナルノベルティを制作されます。

この企業のブランディングがもたらす効果として、下記の効果が挙げられます。

同業他社との価格競争の回避
集客ができる
社員のモチベーションアップ
優秀な人材の確保
リピート率の上昇

定期的に作成するノベルティに関連性を持たせ、シリーズ化することにより、お客様のコレクション感覚を高めることも戦略の一つとなります。

上記の効果を期待し、社名や店舗名、商品名と云った『より世間に広く知らせたい』内容を印刷することを、ノベルティ業界では【名入れ】と呼びます。

名入れとは？

読んで字のごとく「名前を入れる」訳ですが、入れる内容は社名や商品名である必要はなく、住所等の所在地や電話番号、ロゴやキャッチコピーまたはキャッチフレーズ、スローガン等でもOKです。

名入れするための印刷方法は多岐にわたり、商品の素材や形状、名入れするデザインのサイズや色等によって、適切な印刷方法を選択します。

本記事での詳解は省きますが、以下に代表的な印刷方法と詳細についてのリンクを載せておきます。
気になる方は、ぜひ調べてみてください。

パッド印刷
主にプラスチックやステンレスといった硬質素材グッズを対象とし、凹凸の少ないフラットに近いノベルティへ1～2色程度名入れをする場合に用いられる。
シルク印刷
主にバッグやタオル、Tシャツなどの繊維素材グッズを対象とし、パッド印刷よりも広い範囲へ1色の名入れをする場合に用いられる。
回転シルク印刷
主にグラスやボトル、タンブラーなどの円筒形状グッズを対象とし、グルっと全体に名入れをする場合に用いられる。
UVフルカラー印刷
フラット形状の硬質素材グッズを対象とし、2色以上またはグラデーションがかった色鮮やかな名入れをする場合に用いられる。
転写印刷
主にバッグやタオル、Tシャツなどの繊維素材グッズを対象とした名入れ方法。フルカラーも対応可能。版の製作が不要なため、小ロット対応に向いている。
- エコラボジャパンでは、最新の転写印刷技術（DTF）を導入しました！
  詳細はこちらの記事にて。
レーザー加工
主にアルミニウムやステンレス素材グッズを対象とし、色を付けずに素材表面を浅く削るイメージで、素材の風合いを活かした名入れをする場合に用いられる。
型押し・箔押し
主に皮革製品やカレンダーを対象とし、色を付けず凹凸を付けることで名入れする場合に用いられるのが型押し。凹面に金や銀の箔を挿し込み、光沢のある名入れをする場合に用いられるのが箔押し。
刺繍
ブランケットやネックウォーマーなどの繊維素材グッズを対象とし、立体的で生地の風合いを活かした名入れをする場合に用いられる。

どのようなデザインを名入れしたら良いか？

ノベルティ制作において、名入れはブランディングに効果的ですが、その印刷内容をどうするかは非常に大切なポイントです。

より良い宣伝効果を期待するあまり、多くの人は「出来る限り沢山の情報を一文字でも多く印刷したい」と考えてしまいがちです。

ただ、これでもかという情報を詰め込んでの印刷は、宣伝として一見効率的には見えますが、実は一番非効率な印刷が、「情報てんこ盛りで自己満足内容の印刷」となります。

何故ならば、お洒落なロゴやイラスト、さり気ない電話番号程度であれば、手に取った方が普段使いをしてくれて『歩く広告塔』となり得ます。が、お店の住所やら何やらが沢山印刷してあるパンフレット状態のグッズを持ち歩きたいと思う人はあまりおらず、実際に持ち歩いている人は中々見かけません。

折角、これでもかと情報を詰め込んで名入れを施したノベルティでも、使用されなければ何の意味もありません。すぐにしまわれたり、廃品回収や地域のバザー、メルカリで転売されたりでは本末転倒です。

ノベルティは、企業名・店舗名・製品・サービスを知ってもらうために制作するもの。つまり、企業・店舗が目指すのは『歩く広告塔』となる繰り返し使用されるノベルティでなければならず、いかに日常生活で使用しやすくなるかを考えなければなりません。

ノベルティをもらった人が、日常生活で使いやすいもの

目一杯情報を詰め込んだ自己満足な内容で、日常生活で使いにくいもの

一方例外として、配布する場所が展示会場など、多くの同業他社が同時に会する場所でのノベルティ配布の場合、後の連絡先が分かるように社名・所在地・電話番号はしっかり明記する必要があります。

印刷内容を決めるにあたっては、配布場所やシーンなどを考慮することも大切ですね。

ノベルティの選定

展示会や街角等で配布する、知名度を上げるためや新規カスタマー来店の動機付け・固定客化目的のノベルティは、お洒落な印刷内容に加えてタイムリーな商品選定も重要です。

例えば新型コロナウィルスが蔓延した2020年から2021年にかけては、アルコール消毒が出来るウェットティッシュや除菌スプレー、アルコールジェル、何枚あっても困らないマスク等の衛生商品は多くの人に望まれ、我先にと手に取って頂ける大人気のノベルティでした。名入れを行って配布するノベルティとして、最大の効果が出たといえるでしょう。

2023年8月現在、以前に比べるとコロナの影響は落ち着きを見せておりますが、インフルエンザやノロを含む感染症の流行は今後もたびたび発生すると思われます。特に流行が発生しやすい冬には、上記のような衛生商品をノベルティとして採用するのは有効でしょう。