会社名・団体名・チーム名などを印刷した
オリジナルグッズやノベルティをつくりたい!
ロゴやイラストはないけれど、文字(テキスト)だけでも名入れしたい。
ただ「テキストだけ」とはいっても、どんな【フォント(書体)】を選ぶかで、グッズの印象は全く変わってしまいます。さらにフォントの種類は膨大で、数千種類以上に及びます。
いったいどのフォント(書体)を選べばいいの?
そこで本記事では、数千種類以上に及ぶフォント(書体)の中から、印象の異なる代表的な無料フォントを16種類ピックアップしました。フォント選びに困ったときの参考にしてください!
オリジナルグッズやノベルティ製作における、フォント選びのポイント
「自分の好きなフォントを選べばいい」と思われるかもしれませんが、オリジナルグッズやノベルティ製作にあたっては、グッズやシーン、目的に合うものはもちろん、視認性・判読性の高さや、印刷のしやすさなども重要です。
認知度アップなどを目的とする販促品・ノベルティの場合は、視認性や判読性が低いと効果が弱くなってしまうかも・・・
特に以下のような条件に当てはまるときは、フォントと文字サイズによって読みにくさが増したり、印刷がカスレたり潰れたりすることもあるので注意が必要です。
- 小さな印刷スペースにたくさんの文字を印刷したいとき
- 小さい文字や、画数の多い文字を印刷したいとき
- 印刷サイズをなるべく小さくしたいとき
エコラボジャパン(販促メッセ)では、文字だけであれば印刷用データを持っていなくても、お客様に代わって印刷用データを無料でお作りします。
しかし、フォントの中には著作権のある有料フォントも多数存在します。
弊社で取り扱っていない有料フォントは対応できませんので、その場合はお客様の方でアウトラインの掛かった完全データの作成をお願いしております。
本記事で紹介しているフォント および こちらで掲載しているフォント は弊社で保有しておりますので、商品と印字内容を教えていただければ無料で印刷用データをお作りします。
和文フォント(日本語フォント)
和文フォント(日本語フォント)は、ざっくりセリフ書体の『明朝体』とサンセリフ書体の『ゴシック体』に大別されます。
- 明朝体
-
伝統的で「和」を感じられ、読みやすいため長文に適している。
- ゴシック体
-
現代的で視覚的なインパクトがあり、遠くからでも見やすいため短文や見出しに適している。
どちらのフォントを採用するかは「ノベルティを通じてどのような印象を与えたいか」によりますが、上記の特徴から明朝体よりゴシック体の方が適している傾向にあります。(名入れもよりハッキリ出ますので、印刷との相性もゴシック体の方が良いです。)
なお、セリフ書体とサンセリフ書体の違いについても簡単に纏めました。
セリフ書体(明朝体など) | サンセリフ書体(ゴシック体など) | |
特徴 | 文字の端に線や飾り(セリフ)がある | 文字の端に飾りがなく、直線的でシンプル |
印象 | 伝統的・正式・読みやすい | モダン・クリーン・明快 |
用途 | 正式な文書、学術論文、書籍など | Webサイト、デジタルコンテンツ、ロゴなど |
明朝体(Mincho)
セリフ書体に分類される伝統的な書体です。漢字や仮名に使われる装飾的な書体で、止め・跳ね・払いが美しく表現されています。文字に動きがあって読みやすく(可読性が高く)、書籍や新聞など正式な文書で見かけることが多いです。
フォーマルで日本らしさを感じる、代表的なフォントです。印刷時の注意として、線が細くなる部分もあるため、印刷サイズが小さすぎたり印刷表面がボコボコしていたりすると、かすれてしまう可能性があります。
ゴシック体(Gothic)
サンセリフ書体に分類されるシンプルでモダンな書体です。すべての画がほぼ同じ太さに見えるようデザインされており、遠くからでも視認しやすいのが特徴です。ウェブサイトやプレゼン資料、看板、ポスターなどで見かけることが多く、現代では頻繁に用いられるフォントです。
明朝体と比べるとカジュアルな印象があり、安定感もある代表的なフォントです。ノベルティ製作では、可読性よりも視認性(見やすさ)を重視する傾向があるため、明朝体よりも好まれやすいフォントです。また線の太さが均一なので、印刷との相性も悪くありません。
UD新丸ゴ(UD Shin Maru Go)
端が丸くなり、柔らかい印象を与える新しいタイプのゴシック体です。ゴシック体ならではの見やすさと現代的なデザインが特徴。広告やウェブデザインで見かける機会が増えてきました。
角ゴシック体より優しくカジュアルな印象があり、ノベルティ製作で重要な視認性の高いフォントです。線の太さが均一で印刷との相性も良く、お薦めのフォントです。
行書体(Ryumin)
書道の筆で書かれたような線幅のメリハリがあり、手書きの流れを模した書体です。伝統的な美しさを持ちながらも読みやすいのが特徴です。書籍の本文や美術的なデザインに適しています。
明朝体よりも日本らしく、「和」を感じさせたいときに使いたいフォントです。熨斗紙の字体として使いやすいフォーマルさもあるため、弊社ではお客様の指定がない限り、熨斗用の標準フォントとして採用しています。
HG正楷書体-PRO
楷書体は手書き文字の標準とも言われ、清潔感がある丁寧な書体です。明朝体ほどの装飾はないですが、止め・跳ね・払いがしっかりと表現されています。公式な文書や教育関連の資料に適しています。
こちらも明朝体や行書体と同じく、「和」を感じさせたいときに使えるフォントです。丁寧さ・力強さ・安定感を与えてくれますが、字によっては線が細くなるため、印刷サイズが小さすぎる場合はカスレやすいです。
HG創英角ポップ体
丸みがあって可愛い、遊び心を与えるフォントです。子どもや若者向けの広告やウェブサイトの見出し、Tシャツなどのデザインによく使われます。一方、公式の文書などには不向きです。
キッズ向けやアミューズメント関連など、楽しく賑やかな雰囲気をノベルティに求める場合の代表的なフォントです。力強く見やすい太字で表現されるため、印刷にも向いています。
ただ、明確な意図なしに採用すると、カジュアルすぎて素人っぽく見えるかも?
欧文フォント
ラテン文字を使用する欧米言語のために設計されたフォントで、セリフ体、サンセリフ体、スクリプト体などに大別されます。
基本的に、ひらがなや漢字などの日本語には対応していないので、印刷に日本語が含まれる場合は使えません。
Helvetica(ヘルベチカ)
1957年にスイスで開発されたサンセリフ体のフォントで、汎用性がある代表的な欧文書体です。簡素で落ち着きがありながらも、説得力に富む力強さが特長です。視認性も高いため、企業のロゴや交通標識、テキスト用途など、幅広く使われています。
視認性が重要な名入れノベルティには相性がよく、印刷もしやすいフォントです。
Times New Roman(タイムズ・ニュー・ローマン)
1932年にイギリスのタイムズ紙が新聞用書体として開発した、ラテン文字のセリフ体書体です。知的でクラシックな印象をもち、学術論文や書籍など、正式な文書によく使用されます。
和文フォントの明朝体に近いフォントです。印刷サイズによっては線や点が細くなってしまい、印刷しにくい場合があります。
Arial(エイリアル、アリアル)
Helveticaに似たサンセリフ体のフォントで、多くのウェブサイトや文書で広く使われています。Microsoft Windowsの標準フォントの一つで、エクセルやパワポで使用されることも多いです。
Microsoft Windowsの標準フォントということで、ビジネスの現場などで見慣れたフォントです。視認性が高く印刷にも向いており、誰でも使いやすくてオススメです。
Georgia(ジョージア)
ウェブ用に特別にデザインされたセリフ体のフォントです。Times New Romanと似ており、こちらは特に電子画面上での読みやすさを重視しています。
小さな文字でも潰れないよう配慮されており、一定以上のサイズであれば Times New Roman より視認性が高く、印刷しやすいフォントです。
Verdana(ヴァーダナ)
Georgiaと同じく、ウェブ用にデザインされたサンセリフ体のフォントです。小さいテキストでも読みやすいように工夫されており、また「1」と「I(アイ)」などの似た形状の文字が区別しやすく表現されています。
視認性に加えて判読性にも優れたフォントで、こちらも名入れノベルティにオススメです。
Garamond(ギャラモン、ガラモン、ガラモンド)
16世紀にクロード・ガラモンによってデザインされたセリフ体のフォントです。書籍や雑誌に適した、エレガントかつ読みやすさを重視しています。
クラシカルで美しいフォントですが、文字サイズによっては線がかなり細くなってしまう部分も。名入れでこのフォントを選ぶ際は、カスレないようサイズを大きくする必要があるかもしれません。
Futura(フツラ・フーツラ)
1927年にドイツでデザインされた幾何学的なサンセリフ体のフォントです。モダンなデザインが特徴で、広告やロゴデザインによく使われています。
ロゴでも使われる通り、視認性・判読性の高いお洒落なフォントです。Arialなどよく使われるフォントとは異なるモダンなデザインを求める場合にオススメです。
フォント選びのまとめ
以上、誰でも無料で使える代表的なフォントをご紹介しました。
いずれも特徴があって作られた目的や背景が異なるため、どのフォントがベストかは断言できません。ただ、「販促ノベルティ」や「印刷」という事情を考慮すると、基本的には視認性・判読性が高く、印刷してもカスレにくい『ゴシック体(サンセリフ体)』を選んでおくのがお薦めです。
そもそも印刷文字サイズが小さすぎる場合は、どのフォントを選んでも視認性・判読性が低くなり、カスレや潰れが出やすくなります。
文字の名入れを依頼したいときはもちろん、名入れで困ったときのご相談など、お気軽にお問い合わせくださいませ。